Appleがしたこと1:Macの心臓部分をApple製にした
今までのMacはパソコンの計算処理を担当する心臓部「CPU」にインテル社製のチップを採用していました。Appleはそれを自社製のチップ「M1」に置き換えました。これが今回Appleがやったことです。 ただ単に自社で作っただけではありません。これまで別々のパーツであることが多かった「GPU(グラフィック処理担当)」や「メモリ(処理するデータを一時的に置いておくところ)」をCPUと同じ1つのチップ内におさめました。さらに機械学習や画像処理などを専門に行なう機能も同じM1チップ内に含まれています。複数の機能を一カ所に統合して、Macに最適なチップを作ったんです。 とてもざっくり言うと、この「Macへ最適化」したことが驚くほど高性能なMacを実現できた理由です。 これはインテルのCPUを採用したままでは難しいことです。なぜならインテルはCPUを売って利益を得る会社ですから、Mac以外のパソコンにも採用されます。他のOSでも動作するニーズがありますし、Mac以外のパソコンのパーツともうまく連携して性能を発揮しなければなりません。インテルのCPUは汎用性があるぶん、Mac一筋で設計されたチップではないのです。 バッテリーがもつ、熱くならない Macに最適化されたM1チップのメリットは、ほかにもあります。 まず、バッテリーが長くもつことです。Macに最適化されていれば、限られた電力をより効率よく使うことができます。実際に新型MacBook Airを数日仕事で使ってみたのですが、ブラウザや簡単な画像編集アプリが中心の業務であれば約3時間使っても75~80%残っていることがほとんどです。重い処理が少ない僕のような使い方であれば、2営業日はギリギリ充電せずに使えてしまうかもしれません。 別の編集者に動画編集ソフト「DaVinci Resolve」と新型MacBook Pro 13インチで試してもらったところ、4K動画を4時間編集し続けたあとも50%バッテリーが残っていたそうです。充電せずに1営業日8時間、動画編集し続けられるってすごすぎませんか...? さらに発熱が少ないのもM1搭載Macのメリットです。ほんとうにぜんぜん熱くなりません。今までのMacBookってキーボード全体がほんわかあったかくて、夏場は辛いものがありました。それをまったく感じません。一番熱を持つのは充電しながら使った時ですが、それでもこれまでのMacの半分くらいの発熱じゃないでしょうか。Airには冷却ファンがありませんが、まったく不安なく快適に使うことができました。 別の編集者が冷却ファンがあるMacBook Pro 13インチを試したところ、「4K動画を編集してたけど、ファンの音を一回も聞いたことがない」と言っていました。ファン...じゃあいつ回るんだい?
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