いよいよ4月8日から楽天モバイル(MNO)の正式サービスがスタートします。2019年10月に始まった「無料サポータープログラム」もそろそろ終わります。ここ最近は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、新製品発表会などのイベントがライブ中継で行われることが多く、電話やビデオ通話アプリでの取材も増えてきました。そのため、使い放題の無料サポータープログラムには大変お世話になりました。有料サービスが始まっても使い続けないと申し訳ない、と思っています。
この「楽天MNO本音サポート」も最終回です。今回は、2〜3月に使っていて感じたことを報告します。
ソフトウェアをアップデートした「OPPO Find X」に機種変更
2月から無料サポータープログラムで使う機種を変更しました。これまでは、2019年10月に購入した「HUAWEI P30 lite」を使っていましたが、現在は「OPPO Find X」を使っています。
Find Xは、2018年11月に楽天モバイル(MVNO)で購入し、1年ほど使って、最近はほとんど使っていなかった機種です。楽天回線に対応予定であることは知っていましたが、2019年12月25日からソフトウェアアップデートで対応したことを見逃していました。Find Xは、お値段もそれなりだったハイスペックモデルです。寝かしておくのはもったいないと思い、アップデートを試みることにしました。
ところが、久しぶりにFind Xに充電しようとしたら、全く反応せず……。充電ケーブルを挿したまま、10分、20分と待ってみたり、一晩置いてみたり、充電しながらの電源オンを試みたりと、自分が考えうる処置は講じてみたのですが、何の反応もなく……。そこで、OPPOが2019年12月に集荷修理サービスを始めたことを思い出し、修理を依頼することにしました。
1月31日(金曜)にWebサイトから申し込んだところ、2月3日(月曜)には集荷に来てくれて、2月5日(水曜)には修理されたFind Xが戻ってきました。OPPOからの報告書によると、故障ではなく、バッテリー残量が0になったために「バッテリー保護モード」になっていて、回復させるには電源をオフにしたままで5分充電し続ける必要があるそうです。僕が試したときは、5分充電しても、それ以上充電しても回復しなかっんだなぁ、という疑問は残ったものの、無事に使える状態になって戻ってきたので結果オーライ。ちなみに、修理代は無料で、送料も無料でした。ありがたいです。
Find Xのソフトウェアをアップデートして、Google Playストアから「my楽天モバイル」と「楽天Link(βタ版)」をダウンロード。HUAWEI P30 liteからSIMを挿し替えて、Find Xが楽天回線で使えるようになりました。
なお、Find Xだけでなく、楽天モバイル(MVNO)で取り扱っていた機種の多くがソフトウェアのアップデートで楽天回線に対応します。楽天モバイルのMVNOからMNOに乗り換える場合、今使っている機種をそのまま使える場合もあるので、アップデート情報を確認してくださいね。
無料はうれしいが、ちょっと気になるところもある「楽天Link」
1月23日から、楽天独自の通話・メッセージアプリ、楽天Linkのβ版が使えようになりました。無料サポータープログラムでは、全ての国内通話が無料ですが、正式サービスでは、この楽天Linkから発信した場合のみ無料になります。また、海外渡航時も楽天Linkを使って日本の電話番号に発信した場合は無料です。他キャリアとの差別化の上でも、非常に重要なサービスといえるでしょう。
楽天Linkは、大手3キャリアの「+メッセージ」と同じように、SMS/MMSの進化形といえるRCS(リッチコミュニケーションサービス)を用いたサービスです。楽天MNOのユーザー同士は、無料でメッセージのやりとりができ、画像を送信したり、位置情報を共有したりできます。グループの作成もでき、「LINE」と同じような感覚で使えます。
電話は、通常の電話アプリと同じように、電話番号を入力、もしくは連絡先から引用して発信できます。筆者が使っている限り、音質はまずまずで、問題なく使えると感じました。
Find Xには一般的な「電話」アプリもあります。正式サービスでは、「電話」アプリで発信した場合は20円/30秒の通話料が掛かります。音質に違いはあるのか? 同じく無料サポータープログラムに参加している部下に協力してもらって、楽天Link→楽天回線の電話番号、楽天Link→固定回線、通常の電話アプリ→楽天回線の電話番号、通常の電話アプリ→固定回線の通話品質を比べてみました。
筆者は、楽天Linkから発信した場合は、やや通話音量が小さく、こもった感じの音になるように感じたのですが、部下いわく「ほとんど違いは分からない」とのこと。ただし、楽天回線同士の通話では、他のケースよりも通話音声の遅延が若干長いように感じました。これには部下も「そうですね」と同意。いずれにしろ、不便を感じるほどではないので、楽天回線のユーザーは電話アプリを使う必要は、ほとんどないでしょう。
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楽天の自社回線エリアは、どこまで広がったのか?
2019年10月に東京23区、大阪市、名古屋市、神戸市の一部など、限定的なエリアでサービスを開始しましたが、12月頃から徐々につながる場所が増えているように感じていました。基地局の設置は順調に進んでいるようで、4月現在の楽天回線エリアは、神奈川県、埼玉県、千葉県へと拡大中で、名古屋市と大阪市の近隣でもエリア拡張が進められているようです。
そこで、3月27日(金曜)に、サービス開始当初に楽天回線につながらなかった場所に行って、つながる回線や通信速度を調べてみました。
まずは、東急田園都市線の溝の口駅(神奈川県川崎市)で降りてみました。2019年10月に訪れた際は、まだ楽天の自社回線にはつながらず、au回線につながる「パートナーエリア」だったのですが、現在は、楽天回線につながるようになっていました。通信速度も下りと上りともに50Mbpsを超え、快適に利用できました。
続いて、東京メトロ副都心線に乗って、和光市駅(埼玉県和光市)へ。ここは、前回は楽天回線につながらないだけでなく、au回線への接続も不安定だった場所です。エリアマップを見ると、既に「楽天回線エリア」として着色されていました。地下鉄ではau回線で、地上に上がると楽天回線に切り替わったのですが、和光市駅に着くと、アンテナピクトが少なくなり、改札を出ると圏外になってしまいました。
もしかして、端末のトラブル? と思い、再起動してみましたが、やっぱりつながらず……。後で確認したところ、その日は通信障害なども発生していなかったようです。現時点では、和光市駅周辺は、楽天回線にもau回線にもつながらない「圏外」。和光市に住んでいる方、通勤・通学される方は要注意ですね。楽天さん、早い改善をお願いしますね!
サービス開始当初は、東京23区内でも「圏外」になることがありました。例えば、谷中の「夕やけだんだん」(東京都台東区)と呼ばれる坂道があるエリア。人気の観光地で、しかも比較的見通しがいい場所なのに、ここでつながらないのは残念! と思っていたのですが、現在は楽天回線にバリサン(実際にはピクト4本)でつながりました。通信速度も下り90Mbpsに近いスピードを記録しました。
なお、3月21〜22日に大阪に行く機会があったので、大阪でも接続先と通信速度を確認してみました。大阪では、まだ大阪市の周辺にはさほど広がっていなようで、大阪伊丹空港(兵庫県伊丹市)ではau回線につながり、そこからバスで大阪市内に向かいましたが、大阪市内に入ってから楽天回線に切り替わりました。
大阪では、主に難波エリアにいましたが、楽天回線で十分な速度が出て、商業ビルの地下でも楽天回線につながるところがありました。
東京に住み、東京で働き、年に数回、大阪に帰省する筆者にとっては、正式サービスが始まっても「楽天回線エリア 完全データ使い放題」の恩恵を受けられそうです。間もなく無料サポーターではなくなりますが、引き続き、楽天MNOを使い続けます。新たな発見がありましたら、また報告させてくださいね。
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April 06, 2020 at 09:58AM
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