どんなゲームでも安定して高いパフォーマンスを望む人にオススメ
2020年12月10日 13時00分更新
ビデオカードに「GeForce RTX 3080」(以下、RTX 3080)搭載モデルを採用したセブンアールジャパンのBTOパソコン「ZEFT R15P-ASV」。ケースにASUSの「ROG Strix Helios White Edition」を採用したインパクトは大きく、スペックもかなりハイエンドなマシンに仕上がっている。その詳細は前回紹介したとおりだが、気になるのは、やはりZEFT R15P-ASVがゲームにおいてどの程度のパフォーマンスを発揮するかではないだろうか。そこで、今回は実際にゲームでテストを行ない、そのポテンシャルに迫りたい。
RTX 3080を採用した恩恵は大きく
4K解像度でも快適なプレイが可能
まずは、定番ベンチマークツール「3DMark」(Version 2.15.7078)の総合スコアの結果からみていこう。ZEFT R15P-ASVは、フルHDでのテストとなるFire Strike“無印”で3万を超えるスコアを発揮し、RTX 3080の性能を遺憾なく発揮している。4K解像度のテストとなるFire Strike Ultraではスコアが低下するものの、それでも1万を超える結果はすごいの一言。
一方、DirectX 12のテストとなるTime SpyでもZEFT R15P-ASVのスコアは良好だ。DirectX 11やDirectX 12とグラフィックスAPIの垣根なく、ZEFT R15P-ASVはゲームで高いパフォーマンスが期待できそうだ。
では、「Apex Legends」を実際にプレイし、そのフレームレートを確認してみよう。今回は、オプションから描画負荷が最大になるように設定したうえで、ゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。Apex Legendsではデフォルトでは144fpsが上限となっているため、「+fps_max Ultimate」という起動オプションを付けて実行しているが、それでもフレームレートは300fpsが上限となってしまう。
ZEFT R15P-ASVは、1920×1080ドットではその上限の300fpsにほぼ張り付いた状態となり、非常に高いパフォーマンスを発揮している。3840×2160ドットでも最小フレームレートは140fps弱と高く、4K解像度でも快適なプレイができることは間違いない。
続いて「バイオハザード Re: 3」のパフォーマンスを見てみたい。ここでは、オプションからテクスチャ―品質を高(3GB)に設定し、ゲームをプレイ。その間のフレームレートを、「OCAT」で取得した。なお、OCATの仕様上、最小フレームレートの代わりにデーg多を並べた際に99%目となる99パーセンタイルを結果として併記している。
さて、ZEFT R15P-ASVは1920×1080ドットの平均フレームレートは268fpsほどにも達し、99パーセンタイルフレームレートも200fps弱と、かなり快適なプレイ環境が得られそうだ。3840×2160ドットでも最小フレームレートは100fpsを若干切る程度であり、4K解像度でのプレイもまったく問題はない。
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」の結果に移ろう。ここでは、最高品質に設定したうえでベンチマークを実行しているが、ZEFT R15P-ASVは3840×2160ドットでも1万4000台ほどの高いスコアを発揮した。スクウェア・エニックスの指標では、スコア7000以上が最高評価の「非常に快適」とされている。それを踏まえると、ZEFT R15P-ASVは4K解像度で倍以上のスコアを叩き出しており、キャラクターが集まるような“重い”場面でも、フレームレートの低下を気にすることなく満足のいくプレイが得られるだろう。
では、ゲーム以外のパフォーマンスも押さえておきたい。まずは、「PCMark 10」(Version 2.1.2506)の結果からだが、ここでは無償版でも実行できるPCMark 10“無印”のテストを実施。ZEFT R15P-ASVは総合スコアは6714とまずまずといったところだが、スコアの詳細を確認するとDigital Content Creationが1万3000弱と高い。
つまり、ZEFT R15P-ASVは動画や写真の編集といったコンテンツ制作でもかなり高いパフォーマンスが期待できる。次いでProductivityも9000弱とスコアは高く、ZEFT R15P-ASVはオフィス用途のアプリケーションでも活躍できることは間違いない。
さらに、「FFMpeg」を用いて、動画ファイルのトランスコードに要する時間を測定したみたい。今回は、ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズをプレイした7分弱の動画ファイルを用意。なお、動画ファイルの解像度は1920×1080ドットで、フォーマットはMotionJPEGだ。これをFFMpegでH.264/AVCとH.265/HEVCにトランスコードするわけだが、前者は8分弱、後者は22分強で終了しており、12コア/24スレッドタイプのRyzen 9 3900XTが真価を発揮した形だ。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 7.0.0)で、システムディスクとして利用されているSSDのパフォーマンスもチェックしておこう。その結果だが、SEQ1M Q8T1のリード性能は5000MB/秒近い性能を発揮し、ライト性能も4000MB/秒以上のパフォーマンスを残している。このあたりは、PCIe 4.0対応SSDを採用したメリットが大きく表れている。
価格が36万7800円と高価だが
どんなゲームでも高いパフォーマンスが得られる安定感
以上のテスト結果を踏まえると、ZEFT R15P-ASVのパフォーマンスはかなり優秀だ。フルHDでFPSなどを高フレームレートでプレイしたり、4K解像度でアクションゲームなどをプレイしたりと、ゲームを幅広く楽しむことができるのは間違いない。また、基本性能も高いことから、ゲーム以外にもコンテンツ制作やオフィスアプリケーションなどの用途でも活躍できる。
価格が税別で36万7800円と高価だが、それに見合った性能を備えていることは、今回のテストで明らかになっただろう。どんなゲームでも安定して高いパフォーマンスを望むのであれば、このZEFT R15P-ASVは、オススメの1台であるとえる。
なお、現在は新CPUのRyzen 5000シリーズに刷新されており、Ryzen 9 5950X+GeForce RTX 3070搭載の「ZEFT R32E」(37万9280円)やRyzen 9 5950X+GeForce RTX 3090搭載の「ZEFT R32R」(59万3780円)などがラインアップされているので、こちらもあわせてチェックしてみてほしい。
機種名 | ZEFT R15P-ASV |
---|---|
CPU | Ryzen 9 3900XT(定格クロック3.8GHz、最大クロック4.7Hz、12コア/24スレッド、L3キャッシュ容量64MB) |
CPUクーラー | ASUS ROG Strix LC 360 RGB |
グラフィックス | GeForce RTX 3080(2スロット使用) |
マザーボード | ASUS ROG Strix X570-E GAMING(AMD X570チップセット) |
メモリー | 32GB PC4-25600(DDR4-3200 SDRAM、16GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用 |
ストレージ | 1TB M.2 SSD(CFD PG3VNF、PCIe 4.0)、1TB 2.5インチSSD(Serial ATA 6.0Gbps) |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T、2.5GbE LAN)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0 |
電源ユニット | CoolerMaster V850(定格出力850W、80PLUS Gold認証) |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
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