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「PlayStation 5」がやってきた! PS5は縦か横か、それが問題だ - ITmedia

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 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の第5世代ゲーム機「PlayStation 5」(PS5)の試遊をしてから1カ月近く。実機を使い込んでプレイするチャンスが再び巡ってきた。前回は10分ちょっと触っただけだが、今度は長期間である。都内品川の某所でピックアップしたPS5の箱(けっこう重い)を自宅に持ち帰り、11月12日の発売日まで先行して使えることになった。せっかくなのでその様子を何度かに分けて報告していきたい。発売後の進化具合もフォローするつもりだ。

 なお、筆者が何度かトライしたPS5予約バトル、最後の頼みの綱であったソニーストアの第1弾抽選販売には外れたとのメールが10月27日に届いた。自動的に第2弾抽選の対象となり、その結果は11月末日に届くという。

 さて、長期貸し出しでやってきたPS5はUHD Blu-rayディスクドライブ搭載モデル。正式名称はこれが「PlayStation 5」。ディスクドライブ非搭載モデル(そして抽選難易度がさらに高い)が「PlayStation 5 デジタル・エディション」だ。

photo PS5外箱の前に置いてあるのは同梱のDualSenseワイヤレスコントローラー

 SIEは段階的に情報を公開していく方針で、今回お届けできるのは製品パッケージの開封、そして、試遊の時に少しだけ触ったプレインストールゲーム「ASTRO's PLAYROOM」インプレッションだ。あまりいっぺんに出すと体験をスポイルしてしまうという配慮だろうか。そんなわけで、今後のレポートは連載形式で、開示可能なタイミングで情報を出していきたいと思う。

縦にするか横にするか、それが問題だ

 パッケージの中身はシンプルそのものだ。本体、DualSenseワイヤレスコントローラー、メガネ型電源ケーブル、HDMIケーブル、USBケーブル、そして本体設置用の「ベース」。電源とHDMIをつなぎ、USB-A端子とDualSenseをUSBケーブルでつなげば迷うことなくスタートできる。

 だが、迷ってしまうポイントはある。「縦」か「横」かだ。縦置きにするか、横置きにするか、PS5を買った人類は必ずどちらかを選択しなければならない。そして、必ず底面にはベースを設置しなければならない。マニュアルにそう書いてあるので。

photo ベースは必ず取り付けてください

 PS5の外装部はプラスチックで滑りやすいのだが、ベースが床などと接する部分には滑り止めが使われており、設置面がツルッといかないように固定してくれる。そのためにもベースは必要なのだ。

 ちょっと面白いのは、横置きにしたほうが手間がかからないということだ。縦置きの場合には底面にあるキャップを外して、ネジ止めするなど、4工程が必要だが、横置きならばベースのフックを押し込むだけの1工程で済む。×○△□の□にフックの両端を合わせる分かりやすさ。自分の場合は、PS4を置いていた場所にそのまま設置したいので、横置きにした。

photo

 横置きにすると、我が家の「PlayStation 4」(PS4)とも共存できる。PS4はフラットなので、その上に積み重ねられるのだ。PS5の後方互換性が実証されればPS4も不要となるが、それまではPS5の土台となってもらうことにしよう(ひどい)。

photo PS4の上にPS5を

 ただ、横置きにすると、その上に何か物を置くのは難しい。上部に来る白いボディー部分は曲面になっていて、例えばDualSenseワイヤレスコントローラーを置いても滑り落ちてしまうだろう。これをフラットな平面にしてコントローラー類を置けるサードパーティー製品とか出てこないだろうか。何かを乗せておかないと、ネコに占拠されてしまう気がしてならないのだが。あ、3Dプリンタで自作するという手もあるか。どこかに形状データが転がっていないだろうか……。

photo 我が家のネコはPS5に興味津々だ

 ネコ2匹と共存している環境なので、いくつかの写真で猫毛が付着しているのにはご容赦いただきたい。本体に猫毛が吸い込まれてしまっても、ダストキャッチャーにたまるので、掃除機で吸い出せるはずだ。

photo 指差しているのがダストキャッチャー(公式解体動画より)

ASTRO's PLAYROOMと本気で向き合う

 試遊のときは短時間しかプレイできなかったASTRO's PLAYROOMだが、今回はじっくり取り組むことができた。といっても、今回紹介できるのはその複数あるステージのうちの1つ「COOLINGリゾート」。DualSenseの独自機能であるハプティックフィードバックとアクティブトリガー、さらにジャイロ、マイク、タッチパッドを駆使してプレイする。

photo ひもをキリキリ引っ張るのにはハプティックフィードバックが効果的
photo ジャイロで傾けて、アクティブトリガーで力を溜め込んでいるところ
photo マイクに息を吹きかけて、風車を回す
photo 特殊スーツを装着してファスナーを引き上げるのには、タッチパッドを使う

 このゲームをプレイすることで、ユーザーはDualSenseの機能を体感し、ボタンの使い方を覚えるわけだ。SIE JAPAN StudioのASOBIチームによるゲームなだけあって、よくできたチュートリアルだが、それ以上の魅力があり、しばらくはこれだけで遊べそうだ。

photo 新旧ワイヤレスコントローラー。上がDualSense、下がDUALSHOCK

 僕はあまり長時間ゲームをする人間ではないのだが、その理由の一つに気が散りやすいというのがある。ちょっとしたことで気がそれてしまい、ゲームに集中できないのだ。だが、PS5でのゲームプレイではそういったことが皆無に近い。超高速SSDによる瞬時のリロード、触感、振動、音が伝わるフィードバックの連続によって、飽きることなくゲームを続けていられる。敵にやられても瞬時にリスタートするから、醒めずに続けられる。

photo 敵にやられても負けない!

 PS4のときは話題になるゲームを結構買ったのだが、最初の山場すら乗り越えられずに挫折してしまう、ゲーマー不適格者だったが、PS5ならやれそうな気がするのだ。

 ついついCOOLINGリゾートをクリアするまでやってしまい、締め切り時間を大幅に過ぎてしまった。大いに反省したい。

 ところで、COOLINGリゾートの入り口は、PS5の冷却システムの根幹をなす独自の大型ファンをモチーフにしていることに、今になって気づいた。これは、愛だなあ。

photo COOLINGリゾートの入り口
photo COOLINGリゾートのモチーフはもちろんこれ(公式解体動画より)

 そうそう、「実行」が○ではなくて×なのにはなかなか慣れずに、キャンセル動作を多発していたのだが、1日で自然に指が動くようになった。これも、COOLINGリゾートをステージクリアできるまでがんばった成果だ。この世界では努力は報われるのである。

 もう一つ追記しておきたい。今回の貸し出し機にはついてこなかった「メディアリモコン」。これの日本での詳細が明らかになっていた。メディアリモコンには4つのダイレクトボタンがあり、それぞれ「Disney+」「Netflix」「YouTube」「Spotify」に割り当てられている。このうちDisney+ボタンは動作しない仕様となっている。

 日本で発売初日から利用できるサービスは、Apple TV、Netflix、Spotify、Twitch、YouTubeに加え、Amazon Prime Video、DMM.com、Hulu、U-NEXTが挙げられている。この中にDisney+はない。日本のDisney+が米国版と異なり、改修が必要なため、しばらくは利用できない状態が続くものとみられる。

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