スマートフォンやタブレット型端末などのモバイル向けゲームアプリはどれほどの市場規模なのか。その実情と近未来の予想を、総務省が2020年8月に発表した情報通信白書から確認する。
最初に示すのは、世界および日本に限定したモバイル向けゲームアプリ市場の現状と2022年までの予想。2019年までが確定値で2020年以降は予想値。データの一次ソースはイギリスに本社を置く情報事業の多国籍企業Informa社となっている。
なおモバイルとは今件においては従来型携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末を指し、市場はそれら端末で用いられるアプリそのものの販売やアプリ内での課金が対象となる。無料でアプリを提供し、表示されている広告で収入を得ているビジネスモデルの場合、その広告費は含まれないので、広義の意味でのモバイル向けゲームアプリ市場はもう少し大きなものと考えられる。
2015年時点では世界全体で318.8億ドルだったモバイル向けゲームアプリ市場も、2019年には562.4億ドルにまで成長。やや成長スピードは鈍化するも金額は積み増しされ続け、2022年には630.3億ドルにまで達すると予想されている。白書では「スマートフォン・タブレット向けのアプリケーション市場は、消費者向けのゲームが市場全体の伸びを牽引してきた」と言及し、ゲームアプリがモバイルアプリ全体の(少なくとも金額面では)主軸たる存在であると説明している。
日本国内に限れば、2015年では56.5億ドルだったのが2019年では2倍以上の120.7億ドル。2022年では135.5億ドルにまで成長を続けるとの予想。成長度合いは世界全体と比べてやや大きい。
日本の市場規模が世界全体に占める比率を計算すると次の通り。
2018年以降は予想値も含め、おおよそ2割強を維持する状態が続いている。見方を変えれば世界のモバイル向けゲームアプリ市場の1/5は日本が占めていることになる。
スマートフォンやタブレット型端末のようなモバイル系端末は、機動力の高いインターネット情報端末として多数の人に受け入れられ、今やインフラのような立ち位置を確保している。その上で提供されるゲームアプリの市場は、今後も順調に拡大を続けていくことだろう。
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September 16, 2020 at 07:01AM
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