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「サイクルパーク」整備 競輪場と公園一体化 - 岐阜新聞

 老朽化が進む大垣競輪場(岐阜県大垣市早苗町)で、隣接する東公園と一体化させた「サイクルパーク」の整備が始まる。競輪場を運営する市は、公営ギャンブルのイメージを刷新し、子どもから大人まで地域に親しまれる公園を目指す。ただ、全国で競輪場の閉鎖が相次いでおり、自転車をテーマにした公園化に伴う大規模な投資が市民に受け入れられるか、課題も残っている。

 構想では、競輪場と公園を隔てるフェンスを取り払い、アスファルトを芝生化。子ども向けのサーキットコースや、競輪場と公園のいずれの利用者も駐車できる59台収容の駐車場を設置する。耐震性がない選手管理棟(バックスタンド)を建て替え、一般も利用できるトレーニングルームも整備。バンクを改築するほか、メインスタンドの改修も行う。

 工事費は計35億円。本年度は実施設計を進めるとともに、本格工事に向けてバックスタンドの仮設工事に着手し、全体で2024年度完成を目標にする。小川敏市長は「東公園全体を『サイクルパーク』として市民の憩いの場にしたい」と期待する。

 一方、経済産業省製造産業局車両室によると、国内の競輪場は1952年の62場をピークに43場まで減少。担当者は「サイクルパークといった構想は例がない。競輪場の公益性を広く周知できるプロモーションの一つとして注目されるだろう」と話しているが、入場者数も年々減少しているのが現状だ。

 大垣競輪場は、競輪場全盛期の52年に開設。2000年度には約37万人が入場、約177億円の車券を売り上げ、利益の一部の2億円を一般会計に繰り出した。だが、昨年度の入場者は約2万3千人にまで落ち込んだ。繰り出し金はゼロの年もあったが、13年からは1億円前後を維持している。

 一部の市議は「競輪場自体をやめていく時代に巨額の費用を注ぐのはどうか」「今、投資すべきは新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済対策であり、改修計画は見直すべき」と指摘する。

 構想では、民間団体「おおがきサイクルスポーツクラブ」(仮称)を組織し、競輪選手と触れ合うイベントなど自転車スポーツに親しめる環境づくりも並行させる。公設施設のコンパクト化が求められる時代に、サイクルパーク構想が大垣のまちに根付いていくのか。全国に先駆けた取り組みは、ハード面の整備とソフト面の充実に加え、丁寧な説明と積極的なアピールが成功の鍵となりそうだ。


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July 14, 2020 at 06:02AM
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