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モバイルバッテリーなのにPPS対応。Note10+も最速充電可能な「PowerPie」発売 - Engadget日本版

PowerPie
ユニークなPCやAV機器関連の雑貨を扱うことで知られる「上海問屋」が、最大出力45+10W、容量20000mAhのモバイルバッテリーの販売を開始しました。中国ELECJETの『PowerPie』です。販売代理店はJPTこと日本ポステックとなります。

ドスパラWeb通販での価格は9800円(税別)と、近い容量、出力の製品としては高価ですが、しっかりと理由があります。それは、次世代仕様とも呼ばれるUSB PDのオプション規格「PPS」に対応するという、モバイルバッテリーとしては非常に珍しい仕様のため。

合わせてメーカー側は、バッテリー側が45W入力に対応するため、0%からの本体充電が最短2.5時間で完了する点もアピールします(ただしこの点に関しては、ライバルにも対応する製品があります)。PowerPie

さて、本機の最大の特徴とも呼べるPPS(プログラマブル・パワー・サプライ)とは、USB PD 3.0のオプションとして位置づけられる仕様。一般的なUSB PD対応製品と比べても「さらに機器に優しく、急速に、なおかつ発熱が少ない」充電を実現できる点が特徴です。

技術的には、出力の電圧と電流を100mV・50mAのステップでリアルタイムに変更できるというもの。本機の場合は、電圧が4.4-11V、最大電流は4.05A(最小電流は非公開)となります。
なお、PPS動作時は最大電圧が低めですが、USB PDとしては20V/2.25Aにも対応。多くのノートPCへの給電にもしっかりと対応します。

PowerPie
▲本機の基本仕様。「USB-C アウトプット」欄の末尾付近に書かれた(PPS)がミソです

PPSのメリットは、機器側とACアダプタ側がそれぞれの電圧や電流、そして容量や発熱といった状況に応じて、電圧と電流を細かく制御できる点。PPS無効(=USB PD動作)の場合でも「複数の電圧と最大電流の組み合わせテーブル」から選択する方式ですが、PPS動作時は、その組み合わせが格段に柔軟になるというわけです。

これにより、急速充電が可能な時は大電圧と大電流を掛け、ゆっくりと充電したいときは電流量だけでなく電圧も下げて、機器側のバッテリーにやさしく、消費電力も少ない状況に変更する......といった充電パターンが実現できます。

なおPPSでの動作には、給電側と充電側の双方、さらにケーブルもUSB PD 3.0対応でなければなりません。

PowerPie

現時点で機器側の代表格は、スマートフォン『Galaxy Note10+』。同機の"45W急速充電"はPPS対応のACアダプタやバッテリーでなければ対応できません。当然ながら、本機もNote10+の45W急速充電のサポートを謳います。

こうしたメリットのあるPPSですが、日本で発売されている製品の場合、ACアダプタでさえも対応モデルは多くはありません。
さらにモバイルバッテリーとなると筆者の知る限り、日本で販売されているモデルにおいては本製品が初めて、と言ってもよいほどです。

PowerPie

さて基本仕様は、USB端子はType-C(入力・出力兼用)×1、Type-A(出力)×1。総合出力はType-Cの45W+Type-Aの10Wで55W。本体サイズは横長状態で155×70.2×24.6mm(幅×奥行×厚さ)、本体重量は388g。セルはリチウムポリマーですが、20000mAh級のため、相応の重さです。

付属品は、USB Type-C to Type-Cケーブル、収納ポーチです。

なお、本機は今回ショップでの販売開始となりますが、先だって日本ポステックがMakuakeでファンディングをしていたモデル。ファンディングページには、代表的なスマートフォンやノートPCに接続した際の電圧・電流状態の測定データなども記載されているため、ヘビーユーザーは参考になるでしょう。

PowerPie

また、メーカーとなるELECJETは、ヘビーユーザーのツボを刺激するユニークかつ便利な仕様のモバイルバッテリーを手がける企業。日本で発売された製品では、5000mAhと小容量(ゆえに小型・軽量)ながら、出力45W、入力60Wと奮った仕様の『Apollo Traveller』があります。

Apollo~は、5000mAhの容量に対して60W入力が可能なことから、0%からの充電が最短18分と、数あるモバイルバッテリーの中でも非常に速いのが特徴。またグラフェン素材の採用や、あえての1セル構成など、技術的にもユニークな特徴を備えます。

PowerPie

このように本機ことPowerPieは、モバイルバッテリーとしては非常に貴重なPPS対応となっている点、そしてノートPCなどでも幅広くカバーできる45W(+10W)出力といった点などから、長く使えそうなモデル。

冒頭に紹介したように、20000mAhのモバイルバッテリーとしてはかなり高価ではありますが、それなり以上に長く使えそうな、貴重な製品と呼べそうです。とくに「これから買い替えるなら、モバイルバッテリーといえどもPPS対応は必須としたい」と考えているユーザーにとっては、待望の製品とも呼べるはずです。

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April 07, 2020 at 07:13PM
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