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北、再び「重大実験」、「核抑止力強化」明言しトランプ政権揺さぶり - 産経ニュース

北、再び「重大実験」、「核抑止力強化」明言しトランプ政権揺さぶり - 産経ニュース

12月11日に撮影された北朝鮮・東倉里の西海衛星発射場の衛星写真。(1)長さ10メートルのトラック(2)エンジン実験スタンド(3)植物のないエンジン排気エリア(プレアデス(c)CNES 2019、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース/38ノース提供・共同)
12月11日に撮影された北朝鮮・東倉里の西海衛星発射場の衛星写真。(1)長さ10メートルのトラック(2)エンジン実験スタンド(3)植物のないエンジン排気エリア(プレアデス(c)CNES 2019、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース/38ノース提供・共同)

 【ソウル=桜井紀雄、ワシントン=黒瀬悦成】北朝鮮の国防科学院報道官は14日、北西部、東倉里(トンチャンリ)の「西海(ソヘ)衛星発射場」で13日夜に「重大な実験」を再び実施したと朝鮮中央通信を通じて発表した。成果は北朝鮮の「戦略的核戦争抑止力をさらに強化するのに適用されるだろう」と強調した。

 国防科学院は7日にも同発射場で「重大な実験」を行ったと翌日に公表していた。米本土を狙った大陸間弾道ミサイル(ICBM)にも用いられる液体燃料エンジンの燃焼実験だったと分析されている。今回も関連実験だった可能性が高く、13日午後10時41~48分に行われたとしている。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、非核化などをめぐる交渉の期限として年末を指定し、トランプ米政権に方針転換を要求している。今回は「核戦争抑止力の強化」をあえて明言することで、トランプ大統領が米朝対話の功績として誇るICBM発射や核実験の凍結を取り消す可能性に一層踏み込み、譲歩を迫る狙いのようだ。

 米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は13日までに、同発射場で引き続き活動が確認されたとする、衛星画像に基づく分析結果を発表。ロケット用エンジンの垂直式燃焼実験台の周辺に全長10メートルのトラックや、クレーンとみられる物体が新たに捕捉されたとしていた。

 北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」と称した事実上の長距離弾道ミサイルの発射を計画している可能性も指摘され、日米韓当局が警戒を強めている。

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2019-12-14 06:51:00Z
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