アマゾンは米国で月額5.99ドルのクラウドゲーム「ルナ」を始める
【シリコンバレー=白石武志】米アマゾン・ドット・コムは24日、米国でクラウドゲーム市場に参入すると発表した。多数のゲームを遊べる新サービス「Luna(ルナ)」をまずは招待制で始め、2021年に一般提供を始める。クラウドゲームは端末を選ばずに手軽に遊べることから普及が見込まれており、アマゾンは先行する米グーグルなどを追い上げる。
24日にオンラインで開催した年末商戦向けの新製品発表会で明らかにした。アマゾンが50種類以上のゲームを用意する「ルナ+ チャンネル」の料金は月額5ドル99セント(約630円)。ゲーム大手の仏UBIソフトと提携し、「アサシン クリード ヴァルハラ」など同社の50種類以上の人気ゲームを遊べる「UBIソフトチャンネル」も別途設ける。
アマゾンはルナのサービス開始に合わせて、専用のコントローラーも用意した。価格は49ドル99セント。近距離無線通信技術を使ってパソコンなどに接続するのではなく、コントローラーが直接インターネット上のクラウド基盤につながるため、遅延の少ない快適なゲーム操作が可能になるという。
アマゾンでデバイスやサービス部門を担当するデイブ・リンプ上級副社長は24日、日本経済新聞などの取材に対し、ルナの米国での一般提供開始は「21年前半になるだろう」と述べた。日本を含む米国以外でのサービス展開の計画については明らかにしなかった。
クラウドゲームはパソコンやスマートフォンなど様々な端末で遊べるのが特徴で、グーグルが19年に「Stadia(スタディア)」の名称で米国や欧州などでサービスを始めた。米国での月額料金は9ドル99セント。米マイクロソフトも20年9月に本格サービスを始めている。
オランダの調査会社ニューズーによると、23年に世界のクラウドゲーム市場は48億ドル規模になると見込まれている。アマゾンの参入によって競争が激しさを増すことになりそうだ。
アマゾンは24日の新製品発表会でスマートスピーカー「エコー」シリーズの新モデルなどを発表した。球体のデザインに一新するとともに、独自開発の半導体を搭載。音声認識などに必要な機械学習の処理性能を速めた。防犯装置「リング」シリーズでは、自宅の中をカメラ内蔵のドローンが飛び回って映像を記録する新機種や、自動車向けの監視装置などを追加した。
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