自転車を共同で使うシェアサイクルの利用が伸びている。新型コロナウイルスの感染拡大で、「密」になりがちな電車やバスなどを避け、通勤に使うようになった人たちが増えていることも一因といえそうだ。感染拡大の収束は見通せず、この傾向は続きそう。ただ自転車通勤を認めない会社も多く、注意が必要だ。 (稲垣太郎)
「公共交通機関で周囲に人がいる環境を避けたいので」。東京メトロ霞ケ関駅近くのシェアサイクルの駐輪場(サイクルポート)。自転車に乗ろうとしていた会社員男性(59)は、コロナがきっかけでシェアサイクルを本格的に利用するようになった理由をそう話した。
男性は最寄りの霞ケ関駅まで地下鉄で来て、虎ノ門と丸の内にあるオフィスまで、シェアサイクルで10分ほどかけて移動。以前乗っていたバスやタクシーは使わないようになった。朝晩の通勤以外にも、ランチなど用事にもシェアサイクルを活用。「平均すると日に3、4回は使っている。1回30分以内なら、月2000円で何度でも乗車できるプランを選んだ。都市部で働く者にとっては非常に便利」と評価した。
シェアサイクルは、レンタサイクルの後に生まれたサービス。1カ所の駐輪場で借りて返すレンタサイクルに対し、複数の駐輪場の中から、利用者が好きな駐輪場で借り、返すことができる。新たな交通手段として、都市部などで定着しつつある。
東京都渋谷、目黒区など都心6区で小型電動アシスト自転車のシェアサイクルを展開する企業「Luup(ループ)」(渋谷区)は、新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除された5月25日からサービスを始めた。初日からの2日間で、「予想を超える」約2000人の会員が集まったという。
以来、自転車は50台から約150台、駐輪場は57カ所から約100カ所に増やした同社のサービスは、どんな使われ方をしているのか。同社広報担当の松本実沙音(みさと)さんは「6区内に住む人たちが区内にあるオフィスに通勤するケースが一番多い」と説明。1回の平均利用時間の6割が1〜15分、8割が30分以下という。
全国展開する「ドコモ・バイクシェア」(港区)。緊急事態宣言前の3月と比べ、4月以降は月ごとの新規会員登録数が2〜5割増えているという。広報担当の山口恵さんは「電車などの密を避けた新たな移動手段として、通勤・通学に自転車を選んでくれているのでは」と推測する。
ただしシェアサイクルを通勤に使う際は注意が必要だ。NPO法人「自転車活用推進研究会」(品川区)の内海潤事務局長(53)は「自転車通勤を認めていない会社はまだ多い。無断で自転車通勤したら通勤定期代を返すよう求められる。さらに悪質だと、就業規則違反で懲戒解雇になることもある」と指摘。「感染防止で自転車通勤を認める会社も出てきている。自分の自転車であれシェアサイクルであれ、自転車通勤を始めたい時は、まず会社に相談してみて」と助言する。
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