英ロンドン近郊で10月23日、トラックの貨物コンテナから39人の遺体が見つかった。英国への密入国に失敗した人たちとみられ、その多くがベトナムで最も貧しいと言われる北中部2省の出身者である可能性が高まっている。密航をしてまで、なぜ英国を目指したのか。若者たちの地元を訪ねてみた。
首都ハノイから南へ330キロのハティン省カンロック。小さな家の祭壇に、行方がわからなくなっているファム・ティ・チャー・ミーさん(26)の遺影が置かれていた。
「息ができない。お父さんお母さんごめんなさい」
英国へ向かうはずだった10月21日、こんなメッセージを通信アプリで母親へ送信してきたのを最後に、チャー・ミーさんからの音信は途絶えた。移民を隠して密入国させるコンテナの中にいたとみられ、家族の毛髪や爪のDNAを使った身元確認が進んでいる。
両親によると、チャー・ミーさんは技能実習生として3年間、日本の弁当工場で働き、今年6月に帰国したばかりだった。本人のフェイスブックには富士山や桜、着物姿の写真も投稿されていた。
運転手をしている兄弟が交通事…
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2019-11-02 08:00:00Z
https://www.asahi.com/articles/ASMBZ659HMBZUHBI02V.html
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